ライフハック工房

皆さんに考えるきっかけを提供します。

本に線を引きながら読むの、意味ないからやめませんか?

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皆さんは、本の重要な箇所に線を引きながら読んだことありますか?学生のときに国語の授業でやったことがあるという人もいると思います。私は、本に線を引きながら読むということをなんとなく”良いこと”だと思っていたのですが、改めて考えてみると、「やる意味なくない?」という結論に辿り着きました。今回は、その理由を説明していきます。

目次

 

<線を引いても見返すことはほぼない>

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まず、皆さんに聞きたいのですが、一度読み終わった本を期間をおいて読み返したことがある人はいますか?おそらく、ほとんどいないのではないかと思います。基本的に一度「読了」した本は読み返さないというのは、一般的な認識なのではないでしょうか。

もちろんここで言う読み返すというのは、すべての内容に目を通すという意味ではなく、気になったページを見返すということも含めますが、それを加味してもやっている人はほとんどいないというのが、私の見解です。

 

娯楽目的ではなく、学習目的で本を読む場合、到達点、ゴールは本から知識を得て、行動(実践)することです。

であれば、1回目の読書で興味のある箇所はすべて読み終わっているはずですし、自分が実践すべきことも理解できているはずです。実際にそうであるかは置いといて、少なくとも理論上はそうなりますし、無意識的にそう思っているからこそ本を読み返す人は少ないんじゃないかと思います。

では、1回読んだだけで内容を完璧に理解できるかというと、そうとも限らないわけです。人の記憶は曖昧なので、内容を定着させるためには、勉強でよく言われることですが、期間を空けて復習することが必須なのですが、多くの人はやっていません。私は本を読み返すという形での復習はしていませんが、後述する方法によって、本の内容を見返しています。

 

<線を引くよりもおすすめの方法>

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重要な箇所に線を引くという行動を言い換えると、特定の文章が重要かどうか見極めて、それを記録、記憶することであると言えます。記録や記憶が目的ならば、定期的に振り返るべきですが、前述の通り、多くの人は本を読み返して線を引いた箇所を確認するという作業をやることはありません。

ここで私がおすすめしたいのが、読書ノートや読書記録つけることです。紙でも電子でも形式は何でも良いと思いますが、ポイントは情報を集約できることです。情報を1つの場所に集約することで後からそれを見返すだけで内容の復習ができます。具体的に記録する内容としては、

  • 本から学んだこと
  • 得た知識をどうやって実生活で活用するか
  • (お好みで)作者、出版社、読んだ日付

のようなことについて記録していくと良いと思います。本の内容をそのまま写すだけでも記録としては十分効果的だと思いますが、それに加えて自分がどう思ったかということまで書くと自分の言葉で表現をする練習にもなりますね。

 

読書術の本で、感情の赴くままに思ったことを本に書き込むというテクニックが書いてあった本を読んだことがありますが、その方法だと、どの本のどこのページに書いてあったのか思い出せなくなるので、思ったことの記録という点では、ノートにまとめるのが良いのかなと思っています。

また、読書ノートに記録をつけていくことのメリットとして、

  1. 同じジャンルの複数の本の内容の比較がその場でできる。
  2. ○冊分の記録がたまったらノートを見返すと決めることで自然と期間を空けて復習することができる。
  3. 記録が積み上がっていくことで達成感を感じられる。

ということがあります。

 

<線を引いて本を読むべき場面、例外について>

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ここまでの内容は、本に線を引いて読むよりも読書ノートをつけるべきということでしたが、当然例外も存在します。以下の2つの場合はむしろ線を引いて読むべきです。

まず、自分にとって特に価値のある本。特定の本をバイブルのように過剰に持ち上げろという話ではなく、「この本おもしろいな。また読みたいな。」という軽い気持ちでいいのですが、そういった本があった場合、複数回読むことが前提で読書を進めていくわけなので、線を引くことで次に読むときの目印となります。

 

次に、内容が難解な本。内容が難しいと感じたときに読了を断念するのも一つの選択ですが、内容を理解してこそ気持ち的な読了感を味わえる、とも言えます。その場合、何周か本を読み返すことが必須になるわけですが、1回目に読むときに難しいと感じたこと、意味を知らなかった語句について記録しておくことで次に読むときの手助けになります。

これらの2つはいずれも複数回読むという共通点があります。線を引くことが一概に悪いわけではなく、目的を認識した上で、テクニックとして、適切な場面で活用するのが良いのかなと思います。

 

<最後に>

ここまで、学習目的の読書を題材にして記事を書いてきましたが、その一方で読書を楽しむという考え方も大事だと思います。どういう気持ちをもって読書をしたとしても、結局楽しくないと続かないですよね。知識を得て、実践して成長していくのは面白いと私は思いますが、そううまくいくことばかりでもないとも思います。あまり堅苦しく考えすぎずに、楽しく本を読むという発想も大切にしたいですね。

それでは。