ライフハック工房

皆さんに考えるきっかけを提供します。

なんでも調べれば出てくる現代でそれでも読書をする理由

 

読書, 本, 女の子, 女性, 人, 日照, 夏, 湖, 壁紙女の子, 読書

現代の情報取得においては明らかに供給過多になっています。日々忙しい中で読書をする場合、目的は色々あると思いますが、大まかに分けると、

1 本から知識を得る、勉強、自己投資としての読書

2 本を読むこと自体を楽しむ娯楽としての読書

の2つに分けられますね。

1は実用書、ビジネス書とか呼ばれたりするものをイメージするとわかりやすいかもしれません。2は小説が代表的ですね。マンガも該当するかもしれません。

ここで、本記事のテーマについて考えたいのですが、1の目的のために読書をする必要はないんじゃないかと思います。その理由を詳しく説明していきます。

 目次

調べるほうが早い

学生, 入力, キーボード, テキスト, スタートアップ, 人, オフィス

知識を得るためという目的で読書をする、と言うと頻繁に、「それ、調べた方が早くない?」と言われます。私は読書が好きなので、そう言われると、読書の良さを分かってないな、、、とつい反論したくなりますが、冷静に考えてみると、確かに調べた方が早いですよね。

例えばですが、何かの悩みを解決するために、読書をくらいなら、本を選ぶ時間があるなら、その悩みについてgoogleで調べれば一発です。同じ悩みを抱えている人で、本よりも自分の目線に近いアドバイスが得られるかもしれません。

 

「ネットからの情報は信憑生がない!」

「本から得られる情報は正確だよね」

 

と思う読書好きの方もいるかもしれません。

 

確かに、ネットの情報だと本当ではないことが書かれている場合もありますね。

ですが、「じゃあ、ネットは信用できないから使わない」

という人はいるでしょうか?いたとしても非常にレアケースですよね。

 

そして、論文で証明されている内容でも、「科学的に」正しいと思われていたことさえも、変化が早い現代では、すぐに正しくないことになる可能性が十分あります。

ネットの情報の信憑性についても、信頼できる人を見つけ、そこから情報を取得したり、賛成、反対といった複数の視点からの意見を調べてみたりと、ある程度解消する手段はあるはずです。ネットで調べた情報に対する判断の軸を自分の中に持てば、取得スピードにおいては、明らかに調べたほうが早いです。

 

以上のことから、知識を取得する、という目的での読書は必要なくなってきているのではないかと思います。

 

また、いわゆる意識高い系の人たち(私もその一人ですが)が読みがちな自己啓発本と言われるジャンルの本がありますが、意識高い界隈の中では、

読んだ後にアウトプットして初めて読んだ意味がある!

みたいなこと言われますよね。

 

私はここについてもちょっと懐疑的です。なぜなら読書自体が本を読むという行動、体験をしていることになっているからです。さらに言うと、仮に読んだ後に、頭に何も残っていなかったとしても、それでも本を読む価値はあると思います。

読書という体験を重視する

f:id:amamituu:20210317173142p:plain

以前解説した、目次読みというテクニックがあるのですが、「短い時間で必要な知識を得る」という目的ならばやってみる価値はありますが、読書=体験だと考えればやる必要はなくなります。

そもそも本を読む理由が、楽しいからであっても何も問題ないですよね。当然その場合、本のエッセンスを見極めて吸収する、みたいな堅苦しい気持ちで読まなくてもいいわけです。一番前から読み進めていき、つまらないページはすぐにめくる、のようなルールで一通りさらっと読むのも立派な読書です。

 

読書=体験といった側面にフォーカスすれば、新しいことを知る楽しさや、筆者の主張に対して自分の意見を考えながら対話するように読むといった読書の楽しみ方もあることに気づきます。

 

体験する読書であれば、知識がついていなくて自己嫌悪に陥ることもなくなります。これは、消費のトレンドがモノ消費からコト消費へと変化している現代にマッチした読書への向き合い方なのではないかとも思います。

読書の意外なメリット

男性, 瞑想, 精神的です, 禅, 男, 平和, ヨガ, 緩和, 残り, 祈り

冒頭にも書きましたが、現代の情報は供給過多です。そんな中では、目の前のことに集中して生活をするという時間は昔に比べて減っているはずです。スマートフォンタブレットといったある意味で便利すぎるマシンの登場によって、通知に気をそらされたり、何かを調べていたのに気づいたら動画を見ていたとかゲームをしていたみたいな経験を私は何回もしています。

 

そんな注意散漫な状態を解消するための方法としてマインドフルネスという言葉を最近よく耳にしますが、一番有名なのは瞑想だと思います。瞑想の効果は科学的にも証明されていますが、生活の一部に取り入れるのは、最初はなかなか大変だと思います。

 

そこで、よくとりあえずやってみることとして挙げられるのは、食事の噛む動作に集中するとか、歯磨きだけに意識を向けるとかです。

私もこれを実践してみましたが、あまりうまくいきませんでした。そんなときに思ったのが、

「読書ってマインドフルネスじゃね?」

ということです。

目の前のことに集中するという点においては、十分効果はあると思います。そして、読書好きからの視点ですが、やっぱり読書って楽しいんですよね。楽しく生活に取り込めるマインドフルネスとしての読書という考え方。いかがでしょうか。

 

まとめ

今回は読書の目的に関しての一つの視点や考え方について考察してみました。皆さんに考えるきっかけを提供できれば幸いです。