「人それぞれ」「人による」って言葉は使わないほうがいい
こんにちは。あまみつです。
喧嘩までいかなくても、友人や恋人、家族などと話しているときに、意見の対立が起こることってあるとおもうんですよ。相手を尊重した上で言い合いをするのは、私は、悪いことだとは思いませんが、時々、こういうことを言ってくるひとがいるんですよね。
「え、それって、人それぞれじゃない?」
この言葉、何も違和感がなく、納得できる方もおられると思いますが、非常に危険だと思うので、本記事で深掘りしていこうと思います。
また、解説する前に、人それぞれは前提である、ということも理解して頂きたいです。
私たちは皆、様々な価値観を持って生活していると思いますが、こうするべきだ!とか、〇〇と考えなさい、と考え方を強制することはできません。なぜなら、私たちは、人それぞれ考え方や立場が違うからです。上記のように、人それぞれという状態自体に何も問題はないです。本記事では、会話の中での「人それぞれ」という発言、主張について着目していきますので、よろしくお願いします。
<人それぞれは思考停止>
人それぞれという言葉は、良くも悪くも中立的なニュアンスを含んでいますよね。○○だと思う人もいれば、△△だと思う人もいて当然じゃないかと。
分かりやすく具体例を用いて説明しますと、
A:コロナウイルス第二波が来ている!自粛をもう一度するべきだ!
B:そんなことしたら、経済が回らなくなるよね?自分で気を付ければいいだけでしょ?
A:でも、それでは感染拡大は止まらないよ。こういう状況だからこそ、みんなで協力していくのが大切だと思わない?
B:え、そう思うのは、人それぞれでしょ。
(この会話を考えるのにかなり時間かかった)
非常にタイムリーな例になってしまいましたが、こういう感じで意見が食い違うことは誰かと会話していればよくあることです。
数学みたいに、どちらかが絶対的に正しいことを言っている場合を除いて、対話に正解はないと思うんですよね。それなのに、人それぞれという言葉は、確かにその通りだけど・・・ って感じですね。
では、 何が問題なのでしょうか。私は以下の2点だと思います。
①考えるのをやめてしまう
②実質論破状態
人それぞれと言うことで、思考がそこで止まってしまうんですよね。なぜなら、言う方も言われた方も、会話をする気がなくなるからです。誰かの意見を肯定するときに、人それぞれですよね!って言う人がいるでしょうか。逆に、この言葉を話し相手から聞いたら、相手はもう会話をやめたいと思っているのかもと考えることもできますね。
多くの場合、意見が合わなくなってきて、切羽詰まった人が言う印象が強いのではないでしょうか。そして、②に繋がってくるのですが、人それぞれは中立的かつ、抽象度が高いので、発言者の意思を伴わない正論なんですよね。
要するに、言う場面を間違えさえしなければ、言い得なわけです。
ですが、人それぞれって言葉をよく使う人は自分で考えて行動をしない人がよく使っている気がします。(発言者にとっての一時的なメリットしかないため… 何より、言われた方がいい気持ちになりません。)
<結論>
人それぞれは安易に使うべきではない。
↓感想
1つのフレーズについて考察していくのは書いている側としては、面白いですが、どうしても主張が単調になってしまう感が否めないですね。もっと精進していきます。